平成25年3月5日(No5920) 学校はトップ次第
学校はトップ次第
ご縁があって複数の小学校から「学校教育協力者会議」の委員を委嘱されている。6年が経過した。年に3回程度の会議だから深層について理解することは出来ない。学校周辺や学校内の清掃、児童のあいさつ、教師の対応、卒業記念トイレ磨きの協力などを通して、概ねの変化やレベルは伝わってくる。6年と言えばそれぞれ2人の校長に接することになる。
初め頃の会議は概ね「事勿れ主義」に流れ、学校側の説明に追従を述べる程度で平和的に推移していた。これでは学校教育の支援にならないと思い、積極的に発言をすることにした。基本は学校側への注文と擁護である。注文は学校側に厳しく受け止められ、擁護は委員からの反論を招く。地域で商売をするには、阿ず、怯まずは邪魔になりそうだが、そうでない。
強力な支持者も現れたが、対極の委員も生まれた。気にせず紳士的に振舞ったが、舌鋒は鋭く、指摘は具体的だ。指摘は事実に基づく。筋が通れば学校の立場は徹底して擁護する。A校は穏やかなトップから頑迷なトップに、B校はパフォーマンスのトップから謙虚なトップに代った。日頃の活動から何事にも「徹底」に目が行く。B校は3年で見事に蘇った。
B校の評価部会長として最後の意見を述べた。学校の周辺や校内にゴミがゼロ、廊下や教室の床は輝いている。担当教員はしっかりした意見を持ち、阿ず、怯まず、毅然とした態度を示す。トップはしっかりとバックアップする。わずか3年間で劇的な変化を見せた。何故と聞いた。最後の校長の挨拶は、驚くほど切れがよかった。組織はトップ次第を実感した。