平成25年4月12日(No5958) 長島さん国民栄誉賞に
長島さん国民栄誉賞に
戦後最大のスーパースター長島茂雄さんが国民栄誉賞を受賞する。元ヤンキースの 松井秀喜氏とダブル受賞らしい。松井さんにケチを付けるつもりはないが、長島さんほどの大スターであれば単独受賞が相応しい。これまで21名が受賞してい るが、その顔ぶれを見ても長島さんは遅きに失したのではないか。王貞治さんに遅れること36年は納得がいかない。
これまでプロ野球界では衣笠祥雄さんが26年前に受賞している。国民栄誉賞の基準は曖昧だが、受賞対象は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を顕著な業績があった個人」と決められている。但し総理大臣が裁量権を握る。従って選挙対策や総理自身の人気取りに、しばしば活用されている。長島さんの受賞に文句はないが、松井と抱き合わせは何故?
これまでに受賞した人を列記してみる。1977が第一回で王貞治、ホームランの世界記録達成の2日後。以下、古賀政男、長谷川一夫、植村直己、山下泰弘、 衣笠祥雄、美空ひばり、千代の富士、藤山一郎、長谷川町子、服部良一、渥美清、吉田正、黒澤明、高橋尚子、遠藤実、森光子、森繁久弥、なでしこジャパン、 吉田沙保里、大鵬。うち故人が12名。
受賞にケチは付けないが、功績の評価と順番については疑問が多い。何故千代の富士が生前で、大鵬が25年後で故人になってからなのか。受賞基準に忠実であれば、千代の富士より大鵬が上、衣笠さんに比べれば長島さんは雲の上。政治的思惑によって受賞者が選定されるのなら、国民栄誉賞の価値を減ずる。ちなみになでしこジャパンは団体。長島さんの受賞の時期に文句はあるが、生前ということで素直に受け止めたい。出来れば単独受賞でお願いしたい。