平成25年5月20日(No5996) 雨中の歓声
雨中の歓声
竹の子学園・5月塾は、4月塾に続いて雨中の体験学習になった。天気予報は弱雨 を伝えていたが、午前7時には東空の雲が割れ一筋の青空が見えた。あるがままなどと虚勢を張っているが、雨が降らないに超したことはない。「ラッキー!」と喜んだ。ところが一気に雨雲が天を覆って、ポツリと雨が落ち始めた。そのまま天気予報通りの一日が始まった。
参加の塾生は20名。十分に雨対策を講じて嬉々として時間励行をしてくれた。舞台裏では予定の農業体験をこなすため、スケジュールの大胆な変更作業が行われた。土が雨水を吸い込む前に畑の作業を優先する。そのため午前中予定の田植えは午後に変更した。ナス、スイカ、カボチャ、ウリ、トーガン、ゴーヤなどの苗植え、トウモロコシの種まきを優先した。
塾生親子は雨中の農業体験は初めてながら、どろんこになって次々と農作業をこなした。真剣に取り組んだせいか50分も時間を余した。その時間を利用して午後予定の「母の日・似顔絵描き」を繰り上げた。これは良い判断で午後のスケジュールを余裕でこなすことが出来た。色鮮やかな雨具が緑に映えて美しく、初体験の田植えと泥遊びまで楽しんだ。
屋外イベントに雨はアンラッキーと受け止めがちだが、雨だからこそ体験できる楽しさを明るく堪能した。子どもたちは驚くほどポジティブだ。しかめっ面の大人たちを尻目に、イモリ、カエル、オタマジャクシなどと戯れた。終礼で感想を求めると、口々に楽しかったとはしゃいだ。保護者も釣られてニコニコ顔。雨に見舞われた不運を見事に跳ね返した。自然には逆らえないが、素直に受け止め最大限に生かす。そのすべを子どもらに教わった。金本・山野コンビは笑顔で獅子奮迅の大活躍。助けられた。母の日行事は感動とともに大成功。自然は嫌がらずに向き合えば、素直に応えてくれる。