平成25年6月28日(No6035) 安倍復活政権への期待
安倍復活政権への期待
第183通常国会を終えて安倍晋三首相は自民党政権が復活してからの6ヵ月を振り返り、アベノミクス効果による経済の活性化、米国をはじめ東南アジア、ロシア、中東、ヨーロッパなどの主要国訪問の成果を自画自賛した。その成果や将来については毀誉褒貶の論調があるが、当事者として胸を張るのは当然のことである。何もできなかった民主党に比較すれば、出来栄えは評価され、よい方向に進むことを強く願う。
唯一悔やまれるのはねじれ国会の弊害により、重要法案が先送りや廃案になったことであろう。最終日に首相問責決議を受けたことで参院選でねじれ解消に向けた決意は、言葉以上に強い決意を秘めている。こんな下らないことを繰り返していてはなるものもならない。その意味でも参院選では与党に大勝してもらいたい。同時に超自民の野党誕生も期待する。
ご本人の反省の弁にもあったが第一次安倍内閣の挫折により、日本の首相はコロコロ変わり続けた。その結果、国家の権威は失墜し、国際社会の評価を大きく押し下げた。とりわけ民主党の三代内閣の無策は厳しく責められるべきだ。一市民になったとは言え、鳩山由紀夫元首相の国際舞台における妄言は、日本の外交を混乱させている。迷惑な話だ。
安倍政権はじっくり腰を据えて長期政権を担当してもらいたい。当面、政権交代可能な野党は出てこない。望む望まないにかかわらず自民党の政権はしばらく続く。政権内で足元を揺るがす勢力も見当たらない。正しい国家観で強い日本を目指すことを国民は望んでいる。但しアベノミクスは弱者には及ばないだろうが、何もしなかった閉塞感の3年よりマシだ。
いま必要なのは反自民でもなく非自民でもない超自民の健全野党だ。それを覚悟ある政治家・中田宏の所属する党に望む。