平成27年3月15日(№6660) 春眠暁を覚えず
春眠暁を覚えず
「春眠暁を覚えず」というが、我が身には無縁の話。米国の睡眠と健康に関する提言を行っている米国立睡眠財団から、新生児から高齢者の各年齢階層別、推奨睡眠時間が報告された。生後3ヶ月までの新生児は14~15時間、生後4~11ヶ月は12~15時間など、「寝る子は育つ」を地でいく睡眠時間が必要。6~13歳は9~11時間、14~17歳は8~10時間。
塾通いをしているわが孫はどのくらい眠っているのだろうか。成人(18~64歳)は7~9時間も必要、65歳以上の高齢者は7~8時間でよいという。1年前に発表された厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針 2014」は米国よりやや短い。十代前半は8時間以上、25歳で約7時間、65歳で約6時間と現実的な数字が並んでいる。これが最低限とか。
勤労世帯では睡眠時間が6時間を下回ると、日中の眠気が増し、ヒューマンエラーの頻度が上昇する。忙しくて心身の緊張が解けず、寝付きの悪い人は、寝る前の1時間は何もせず40℃くらいのお湯にゆっくり漬かるといいそうだ。リラックスすると同時に手足の末梢血管が、一時的に拡張して放熱をして、ヒートアップしている身体の深部を冷やして眠りへ。
これらの指針を読んで愕然とした。わが身の睡眠時間は長い時4時間、今週は火、水、木と3日間、2時間睡眠が続いている。78歳の指針は示されていないが、まさか4時間ということはないだろう。極めて睡眠時間は短いが健康障害の自覚はない。さすがに2時間では平衡感覚が狂ってくる。勝手に忙しくしているのだから時間は確保できるが、習慣はどうか。
最近は短時間睡眠に慣れて昼寝は不要になった。居眠りぐせもなくなりつつある。疲れも自覚していない。どうなるか。