平成27年3月14日(№6659) 新しい柱を立てる
新しい柱を立てる
住宅リフォームの商売は12月から2月までの冬期は寒いせいもあるが、長い間閑散期として捉え、概念が固定化していた。今期は消費税増税の落ち込みが一段落し、新しい動きが芽生え始めた。完工高こそ増えないものの、受注高は閑散期としては珍しく上向いている。アベノミクスの影響なんて影も形も見えないが嬉しい現象である。景気とは無関係だ。
これまで無限資産の蓄積に投資をしてきたが、何となく実り始めたような実感がある。それは需要の発生やお客様の質が少しずつ変化していることでも分かる。景気に左右されない商いを心がけてきたが、そのことが地域のお客様に認められてきたのではないか。無限資産とは➀清掃活動、②広報活動、③講座活動、④親子農業体験塾、地域活性化に生きている。
ここに来て新しい柱を立てることが具体化してきた。➀空き家リフォーム、②弱者への安心サービス、いずれも新規事業として社長が担当する。無限資産のフル活用である。従来型の住宅リフォームの伸びがあまり期待できないことを見越しての取り組みとなる。商圏は急速に高齢化し、空き家とシングル世帯が増加している。その市場に活力を入れる。
もうひとつの試みとして農村地帯に販路を広げる取り組みも行う。現在の商圏とふるさとを一直線に結んで商いを展開していく。進め方には少し工夫をするが、他社にない独自性を活用したい。「社員が楽しく働ける企業」を目指している以上、価格訴求による安売り合戦には巻き込まれたくない。値引き商売は蟻地獄に陥る。社員が楽しく働く環境とは違う世界だ。
新しい試みが成功するかどうかは分からないが、挑戦しなければ何も生まれない。せっかくの無限資産、フル活用したい。