平成25年7月8日(No6045) 参院選は与党が圧勝の予測
参院選は与党が圧勝の予測
安倍政権の半年の成果を問う通信簿が、7月21日に投開票される参院選で示される。報道各社の選挙中盤情勢は、自民・公明連立与党の圧勝、民主の凋落、野党の低迷と伝える。民主の改選議席は44だが、当選見込みは13~21。甘く見ても半分以下になる。過去3年3ヵ月も日本の舵取りを続けたが、国民の怒りは衆院選、都議選、参院選と3連発で爆発。
各党の予測(朝日新聞)を見る。自民63~73(34)。以下、括弧内は改選議席。民主13~21(44)、公明8~12(10)、みんな4~10(3)、共産4~10(3)、維新4~9(1)、生活、社民、みどり、大地はいずれも0~0から3と予測されている。社民と生活は非改選議員が2名ずついるから議席は残る。民主の非改選議員は42だから引き続き野党第一党。
3年後には衆院選、参院選が行われるが、余程のアクシデントがない限り最低でも向こう6年間、もかたら12年間は政権交代がない。政権交代可能な二大政党を謳い文句にした現在の選挙制度は、強力な野党が見込めない現在、すでに迂回していると言える。安倍内閣もしくは次の自公政権で憲法が改正され、日本の政治の仕組みは予想外の展開になりそうだ。
政権交代を標榜し一度は政権を担当した民主党の凋落は、日本の政治風土に現在の選挙制度は馴染まないことを、国民の意思で否定したことになる。民主党が当たり前の政治をしておれば、健全な二大政党が育っていたかもしれない。そう考えると今のままの民主党が、表舞台で政治活動をすることは許されない。健全な野党の芽さえも潰してしまったといえる。
昨年の総選挙で久々にブームを起こした「日本維新の会」はこれからどうなるのか。挫折はしたがかつての日本創新党のようなまっとうな政党が、日本に復活出来ないものだろうか。