平成25年7月22日(No6059) 番狂わせのない結果
番狂わせのない結果
今回の参院選はメディアや関係者の予想通りの結果になった。野球では8対7の試合が一番面白いといわれるが、序盤に大量点を入れてそのまま試合終了では興奮しない。投票は午後8時に締め切られたが、直後に大半の議席に「当確」が表示された。その時点で自民党は65議席のうち、61議席を獲得した。テレビ番組の司会者や解説者も困っただろう。
少し驚いたのは民主党の惨敗振りである。比例の政党名票は自民党の34%、日本維新の会より12万票も少ない。岡田元代表の三重選挙区、前原元代表の京都選挙区、海江田代表の東京選挙区をはじめ、幹部の選挙区は千葉選挙区を除いてことごとく敗退した。惨敗には代表の責任は免れないが、後継の資格者は一人もいない。責任の取れない惨めな政党に。
海江田代表は記者会見で「信頼が戻らなかった」「努力不足だった」と敗因を語ったが、信頼を取り戻すような政策を訴えた訳ではない。努力不足だったというが、努力の意味を取り違えていたのではないか。政権運営の稚拙さに加え、元総理たちの行いは、狂気の沙汰である。有権者がそっぽを向くのは当たり前。「信頼回復への努力を続けたい」。どうぞ勝手に。
少なくとも向こう3年間は自民独裁の政権運営になるが、必ずしも独裁が悪ではない。常に国民のため、国家のためを念頭において政治を行えばよい。選挙は有権者が選択した結果だから、共同責任もある。いずれにしても過去3年間のように何も決められない政治よりはましだろう。衆参のねじれも解消されたのだか ら、安倍総理は積極果敢に前進して欲しい。
わが広島県選挙区は定員2名だが、民主党が頑張って自民と議席を分け合った。維新の会の美人さんと最後まで争ったが、深夜に競り勝った。町内会に参議院の先生が誕生した。