平成25年7月24日(No6061) イノシシが畑を襲撃
イノシシが畑を襲撃
月曜日の午後、竹の子学園を訪問したところ、「日曜日の夜、トウモロコシ畑がイノシシに襲われた」と管理者から報告があった。たわわに実っていたトウモロコシが、全滅の被害に遭っていた。完膚なきまでにと言うが、文字通り一本も残っていなかった。イノシシのほかにサル、シカ、カラスなどにしばしば襲われるが、ここまでの被害を蒙ったことはない。
トウモロコシの隣で育っていたカボチャもやられた。1個も残っていない。管理者の自宅の裏の畑も同じ惨状だった。畑はオープンにしている訳ではない。周囲は金網を張り巡らし厳重に防御している。さらにトウモロコシの周囲には二重にネットを張り巡らしていた。ところがイノシシは強い。金網の下を掘って鼻の力で柵を破壊して進入する。恐れ入った。
不思議なことにナスとスイカには手を付けていない。ケモノたちにはそれなりの理由があるのだろうが、張り番をしている訳ではないから防ぎようがない。猛暑の午後ではあったがナスは収穫した。土嚢袋に4袋(約150本)。ところが近くにある「竹の子学園」の畑は襲撃しない。金網の柵では費用が掛かりすぎるので電線で周囲を張り巡らし、通電している。
イノシシは土を掘るが上は飛べないし、感電は怖いらしい。ところがシカは電線の上を飛び越える。カラスは空中から舞い降りる。子どもたちに収穫の喜びをプレゼントするためにあの手この手の防御策を講じるが、もはや天に祈るしかない。猛暑が続くとイノシシは水分を求める。川の水を飲めばいいのに水分の豊富な畑の産物を好む。生きるためには必死だ。
害獣の被害は誰も補償してくれない。安倍さんも農業を守ると言ってくれるが、現状は泣き寝入りしかない。慣れっこになっている集落の人たちは、諦めて笑いで吹き飛ばす。嗚呼。