平成25年8月6日(No6074) 経費節減のチャンス
経費節減のチャンス
駐車場用地を借りている沢井さんから、今年末を持って契約を打ち切りたいと申し出があった。約10台駐車できるスペースがなくなるのだから、会社にとっては大事件である。入り口が狭い、勾配がきついなどの不満を聞くがとんでもない話だ。約20年前、駐車場に困ったとき、格安で提供してもらった。値上げも遠慮され、こちらから申し出た経緯もある。
5年前、購入して欲しいとの申し出があった。その時は県道拡張のため深川倉庫が買収される話があり、5年間だけ待って欲しいと返事した。ところが買収の話が頓挫し、今日に至っている。その後、現在のガレージ用地を購入したため、沢井用地は活用不十分になっている。近隣の駐車場料金の相場は3倍である。今回の話は経費削減の天の声とも聞える。
現在の駐車場スペースは13台分ある。合理的に使用すれば十分に賄える。有り余るスペースがあれば、必ず無駄遣いの習慣が当たり前になる。現在の経営は固定経費を安易に増加させる余裕はない。あったとしてもムダは省かねばならない。駐車場に限らず業務システムなど、見直しを要するポイントは山ほどある。今のうちに将来を見越しておけば安心である。
地域のリフォーム市場は、大型の電気店、ホームセンター、同業他社などの攻勢に遭い、これから先の見通しは必ずしも明るくない。具体的で適切な手を講じないと、やがて消える運命にある。いまのところ、過去の信頼度や好感度の積み重ねで辛うじて成り立っている。それらの受注条件が足元から崩れつつあることは、日々の活動で実感していると思う。
与えられた条件の中で工夫することは当たり前である。20年にわたる沢井さんの好意に感謝しつつ、天が与えてくれた見直しの機会を逃してはならない。しっかりと受け止めたい。