平成26年11月30日(No6555) ムラは消滅へ
ムラは消滅へ
昨日の続き。竹の子学園のあるわがふるさとは消滅の危機にある。時折訪れるがすっかり野良に人を見なくなった。少しずつだがくらすひとが減っている。働く人が少なくなっている。田畑は荒れて雑草の背丈が高くなっている。安倍内閣は実力者の石破大臣を先頭に立てて「地方創生」を選挙に戦っているが、その具体策は何もカタチを見せてくれない。
地方の意味もいろいろだが過疎に置き換えると、どうしようもないのが現実だ。年金生活者はそこそこいるが、先頭に立って働く人はいない。コメや野菜作りが産業として成り立つ要素は何もない。年を追って荒れ果てるばかりだ。田んぼは休耕田ではない。荒廃地と化している。石破さんは実力派の政治家だが、現実を知らないから勝手なことを行っている。
竹の子学園を開設して12年になる。月に一度でしかないが三世代が過疎のムラを賑やかにしている。しかし地区選出の県会議員や市会議員はムラ再生を選挙公約に掲げるが、一度も現地に足を運んだことはない。行政も極めて冷淡で無関心だ。近くの集落は相次いで消えている。唯一の小学校も間もなく廃校になる。祭りも常会ももうすぐ開けなくなる。
いずれは消えていく灯火だが、命あるかぎり点し続けたいと思っている。ある意味では馬鹿げたことのようだが、愚直に人生を賭けたいと思っている。限界集落というがそれを通り越して消滅集落へ向かって一直線だ。知恵あるものは貸してほしい。できれば政治家と称するものたちは限界集落へ足を運んで実態を見て欲しいものだ。もしかしたら打つ手が…。
親子農業体験塾・竹の子学園はもうしばらく続ける。頑張っても残念だが消えるだろうなあ。人のことに構っておれない。