平成25年8月27日(No6095)   豪雨をものともせず

豪雨をものともせず

先週の土曜日は月1回の「住まいの物語&茶話会」の開催日だった。朝方から豪雨に見舞われた。対象が熟年層の講座だから、開催は無理だろうなと半ば諦めていた。ゲストの大半は徒歩と自転車の参加。定員8名の気の置けない勉強会だが、何と定員オーバーの10名がキチンと時間前に着座。これには驚いた。参加0を予測していたためびっくり仰天だった。

 

人間は見栄っ張りだから知らないことでも知らないと言うにはいくらか抵抗がある。本当は知的好奇心が旺盛な生き物なのに、見栄が素直に学ぶことを邪魔する。ところが講座では知らないこと素直に知らないといえる雰囲気がある。それが豪雨を押しての参加理由の一つだろう。論語の一節に「知らざるを知らざると為せ。是れ知るなり」のくだりがある。

 

講座のテーマは「座敷のはなし」だったが、話の脱線は日常茶飯事。たまたま話材が伊勢神宮の式年遷宮に及んだ。ところが遥かな昔から日本人の心の拠り所であり続けたお伊勢さんの知識は皆無に等しい。すべてのゲストが伊勢神宮に足を運んでいる。印象を尋ねると「お伊勢さん」=「赤福」の域を出ない。何も勉強しないで観光したことの後悔の声しきり。

 

講座に参加して己をさらけ出し、知らないことを知る魅力が知的好奇心の満足に繋がるのだろうか。「自分が知っていることは知っていることとし、自分の知らないことは正直に知らないと認める。それが真に『知る』ということだ」(論語の解説より)。そのことにより新しい智恵や知識をほんとうに「知る」ことになる。幾つになっても「知る」ことは刺激的だ。

 

1月からスタートした「住まいの物語」の定員割れは一度もない。みんなで一緒に学ぶ。知らなかったことを知る。それだけで人生は限りなく豊かになる。豪雨なんかへっちゃらだ。

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