平成25年10月6日(No6135) 売上倍増計画はいかが?
売上倍増計画はいかが?
幹部研修のテーマは「売上目標の決め方」に裏付けの明快な数値を求めていたが、昨年の10%アップが根拠だと聞いた。実質は裏付けなどないということ。金本課長に「どうせなら倍増計画などいかが?」と囁いた。10%アップなら少し努力すれば届かないことはない。ところが、倍増計画ともなれば頑張りだけでは、夢のまた夢。当然のことだが新発想が必要。
新しい事業の取り組みも必要になるし、人材育成計画も半端ではすまない。特性を生かした組織改革も必要になるだろう。冗談ぽく話したが出きる出来ないは別として考えるだけでも楽しい。突飛もないアイデアが生まれるかも知れない。仕事と言うものは平凡なところから楽しさは生まれない。ムリだと思えばそれまでのこと、夢を持てば不可能ではない。
新人研修でも山田社員に与えられた目標の月200万円などとけちなことを考えないで2,5倍の500万円はいかがかとそそのかした。嫌な表情は見せなかったから、もしかしたら本気で取り組むかもしれない。決して無茶を言っているのではない。本人の資質と最近の実績、それに担当するエリアから考えればあっさり実現できそうな予感がしたから勧めた。
かつて新人の田口智子さんに同じようにそそのかした事例があった。彼女にはマンションを1棟(191戸)担当してもらった。もちろん新規開拓であり、年間契約高6千万円を3年目に簡単にゼロから達成した。本人は苦労したかも知れないが、傍目には楽々という風に見えた。その成功は10年も続き、そのマンションの占有率を奇跡の50㌫に押し上げた。
既成概念に凝り固まっていると新しい道は開けない。一見、困難に見えることでも、取り組み次第では成功する。道筋も描けてくる。簡単ではないが、さりとて不可能ではない。