平成25年10月8日(No6137) 詩人・田中薫さん
詩人・田中薫さん
茨城の畏友・田中薫さんから「薫風」第十七集が届けられた。田中さんは詩人である。詩の分野のことはよく分からないが、詩集はすべて「五行詩」である。第十七集には105の詩が掲載されている。今回の詩集には茨城県名産の「冷や麦」が添えられていた。その意味についてはよく分からないが、せっかくのいただき物、大好物だから賞味させていただいた。
そうめんでもうどんでも大抵の場合、両端がカットしてある。ところが「茨城・冷や麦」は片方がU字になっているから、一般の麺類より倍の長さがある。ゆがいた冷や麦は艶がよくて腰がある。しかも勝手に喉に入り込まない。私の場合、食べ物が唾液に包まれないと途中で詰まって難儀する。したがって細い麺はダメだが、茨城・冷や麦は安全にいただけた。
田中さんとの交流がどのような経緯で始まったのか、記憶に定かではない。一度お目にかかっているかどうかも曖昧である。しかし、15年も続いている。不思議ではあるが、その理由は明快である。①15年を超えて詩集を発刊している。②鍵山秀三郎さんもファンである。③365日、毎日創作活動を続けている。特に③の生き方を範とし、魅せられている。
毎日何かを続けている人には理由なく心惹かれる。田中さんは昨年、「和み」のタイトルで詩集を出された。「和み」という屋号で和食の店を経営しているふるさとの沖美代子さんにプレゼントした。その後、田中さんと沖さんは交流が続いているようだ。もしかしたら「冷や麦」はそのご縁がもたらしたのかも知れない。田中さんの詩集はふるさとで生きている。
冷や麦に惹かれた訳ではないが、茨城の前川林業さんを訪問したときお目にかかりたい。田中さんは昭和30年生まれだから58歳。魅力溢れる人との出会いを楽しみにしている。