木原伸雄のちょっとと～く

今年は結婚して52年になる。記念日は14日。赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日であるが、52年前も大雪だった。毎年記念の旅をしているが、今年は二泊三日のデラックスな伊豆めぐりと決めた。旅行社のツアーであるが、往復グリーン車利用による新幹線の旅である。11/29～1２/1の3日間。妻は足腰が弱くなり、歩く距離の長い飛行機は使えない。

かつては北海道旅行が定番であったが、何といっても歩かなければ観光にならない。一昨年の金婚旅行は四国へドライブし、歩かずに済ませた。昨年は東京見物をし、移動はすべてタクシーを利用した。そのうち車いすの世話になるかもしれない。そうなれば行き先は限定される。もう一度台湾旅行をしたかったが、空港内を歩くだけでも困難だから諦めた。

最近は朝5時半に自宅を出て、帰宅をするのは大抵午前様の毎日。それでも文句を言わずきちんと世話をしてくれる。旅行くらいでは恩返しにはならないが、せめてものねぎらいである。出張のチャンスは多いので一人で観光する分には不自由はないが、それでは罰が当たるから、大抵用向きだけ終えたらとんぼ返り。食事はシンプルに「おにぎり」で済ませる。

いつもなら土日は予定があるのだが、妻が選んだ3日間だけは奇跡的にノーマーク。先約優先主義だから、後から予定を入れることはない。あらためて考えるまでもないが、1年はあっという間に過ぎ去っていく。新年の予定も立てなければならないが、いまのところホテルで過ごすか自宅でのんびりするか決めかねている。主導権は渡しているので妻に従う。

炊事、掃除、洗濯から開放してやりたいが、ぶつくさ文句を言いながらも自分の手で子や孫をもてなしてやりたいらしい。いよいよ「喜寿」を迎える記念の年だと思えば心も躍る。