平成25年10月16日(No6145) 体育の日
体育の日
2020年に再び東京五輪が開催される。1964年に開催されて56年ぶりの大イベントとなる。東京五輪の開催記念として「体育の日」が「国民がスポーツや体育に親しみ、さらなる振興をはかる」ことを目的として制定された。全国でさまざまなイベントが開催され、運動能力や体力の測定も合わせて実施されている。子どもたちの体力は確実に上向いている。
しかし、子どもたちの体力が上向いているといっても、最高だった1985年ころには遠く及ばない。塾通いの増加や外遊びの減少を背景に低下の一途を辿った。それを取り戻すところには届いていない。東京五輪の開催を契機としてスポーツの機会を増やして欲しい。町内運動会でも子ども参加のプログラムが増え、三世代がスポーツに親しむ光景は微笑ましい。
不思議なことに若い親たちよりも、高齢者のハッスルぶりが目立つようになった。それは体力調査でも明らかで高齢者の元気ぶりは嬉しい。65~79歳のテスト結果は軒並み前年を上回っている。例えば、片方の足で立っていられる時間を見ると、70台前半の男性は16秒、女性は19秒も長くなっている。握力や上体起し、6分間歩行なども若返っている。
2030年には3人に1人が高齢者になる。一人一人が高齢期を人生の大切な時期と捉え、生きることの意味・価値を知り。質の高い日々を送ることが望まれる。高齢期は徐々に身体機能、立場や役割、人間関係を喪失する経験する時期。誰もが避けられない身体的機能の低下は、適切な運動の継続によりストップさせることかができる。調査の結果が示している。
東京五輪の招致や[体育の日]を契機として、健康な生活を送るための身体の運動に取り組んでは如何だろうか。自らの意志と努力で快適な日々を送ることはさほど難しくはない。