平成25年10月17日(No6146) 下克上のはじまり
下克上のはじまり
プロ野球のクライマックスシリーズは、セ・リーグは広島が阪神に連勝し、パ・リーグはロッテが西武に勝ち越し、それぞれセカンドステージに進んだ。レギュラーシーズンでは勝率5割に届かなかった3位球団の広島に、優勝のチャンスが転げ込んできた。巨人に勝って日本シリーズがマツダスタジアムで開催されると、街中が真っ赤に染まってしまいそうだ。
スポーツ報知に広島と阪神の先発野手8人の給料が紹介されていた。広島が3,3億円、阪神は11,9億円。広島の最高額は石原の8千万円、阪神は西岡、鳥谷、マートン、新井貴と2億円超えがずらり。大活躍した広島の丸菊コンビは2人で3800万円。清貧球団が売り物の広島だが「育てて勝つ」のキャッチフレーズはいいが、少し給料を弾んでやって欲しい。
阪神は2連敗したがクライマックスシリーズは主催チームが総取りため、数億円の収入を独り占めできる。広島は何としても日本シリーズに出なければ1円にもならない。巨人は広島に負けるとセ・リーグの1位通過チームだが、優勝チームではなくなる。胴上げもビール掛けも猿芝居に終わる。5割を割っていても、勝てば広島がセ・リーグの優勝チーム。
もしも日本シリーズを戦うことにでもなれば、日本の景気に悪影響を及ぼす。広島の人気はセ・リーグ4位、ロッテはパ・リーグ5位。これでは日本の野球ファンは湧かない。これまで人気度が最低だった2001年のヤクルト&近鉄戦を下回る。経済成長率にも影響する。今年は人気セ・リーグ1位の巨人、パ・リーグ2位の楽天戦が日本の経済には役に立つ。
このように考えるとプロ野球のC・S制度は、矛盾が多すぎる。せめて広島カープに優勝させて撤廃の言い訳に使って。セ・リーグのセカンドステージは10月16日から始まる。