平成25年10月28日(No6157) 横綱
横綱
10月25日、大相撲益田場所が開催された。勧進元は「Mランド」(小河二郎会長)で6年振りとなる。夫婦が招かれて分に過ぎるもてなしをいただいた。前日の同社50周年記念パーティで招待券を手渡されたが、何と「溜まり席・東1A07~08」と指定されていた。東席は東側の審判を挟んで力士が座る側である。つまり横綱白鵬の息遣いが聞える後ろになる。
地方巡業とは言いながら横綱に変わりはない。数分間ではあるが、わずか20センチの距離で背中を見つめることができた。鍛えぬいた身体は艶があり美しい。横綱の威厳が十分に備わっており、大関たちが霞んで見える。その上、座っていても背筋が真っ直ぐに伸び、身じろぎもしない。本場所ではないがテレビで見慣れた姿である。まさに横綱の姿である。
本場所とは違い勝負に迫力はないが、鍛え抜いた巨体の敏捷な動作は、さすがプロだと感心した。目の前で見ると大きく迫力がある。私の3倍の体重を持つ力士が多く、圧倒されっぱなしだった。審判は元大関の佐の山親方(千代大海)。左右の力士に何かと気を使っていた。土俵の周囲ではみんな礼儀正しい。お辞儀や歩き方まで違う。見ていて気持ちよい。
横綱ともなればいつも人目にさらされている。威厳を保ち続けなければならない。慣れてはいるだろうが、外ではまったく気が抜けない。スターは辛いだろうと同情する。両横綱と勧進元の小河二郎会長夫妻との記念撮影に便乗して、厚かましくもぐりこませてもらった。生涯の記念になる。台風27号の影響による雨も止み、寒くはあっが幸運に恵まれた。
記念パーティから2日間続けて分に過ぎる待遇を受けたが、すべて小河会長のご好意によるものである。何一つお返しは出来ないが、誠実な生き方をすることでお許しいただきたい。