平成25年11月1日(No6161) 偉大な鍵山秀三郎さん
偉大な鍵山秀三郎さん
身動き出来ないほどスケジュールは詰まっていたが、10月29日に帝国ホテルで開かれた鍵山秀三郎さんの「傘寿祝賀パーティー」に参加した。360名もの参加者らの敬慕の思いが満ち溢れていた。人の嫌がるトイレ磨きを始められて50年になる。「10年偉大なり、20年畏るべし、30年神の如し」と継続の偉大さを教えられるが、50年はどんな言葉?
せっかくの上京だから欲張ってパーティーの前に「万縁の会」のミーティングを行った。そのため直接お祝いを申し上げられなかったが、さいわいに奥様に伝えることが出来た。壇上の鍵山さんはいつもの穏やかな表情だったが、背筋はピンと伸びていた。身じろぎもされなかった。中田宏さんも壇上でお祝いのメッセージを贈られたが「鍵山様は私にとって『神様』です。鍵山様の薫陶を受けたおかげで今があります」。
言葉どおり中田さんの背筋もピンと伸びたまま。美しかった。次の予定が決まっていたので「日本を美しくする会・田中義人会長の「乾杯」で中座した。トイレ磨きの先輩たちと再会できたのも嬉しいことだったが、鍵山さんのあいさつが聞けなかったのは何としても悔やまれる。私の還暦を過ぎてからの日々は鍵山さんのご縁により開けた。掃除も続けられた。
毎日のバス停清掃、週一回の通学路清掃や公園清掃、小中学校のトイレ磨き活動など、すべての活動が続くのは鍵山さんの一言による。日本を美しくする会の活動に初めて参加したとき「ここで学んだことを家庭や職場、そして地域にも広げて欲しい。必ず人の心が穏やかな社会に変わる」。清掃活動が17年も続いているのはすべて鍵山さんのおかげである。
鍵山さんの50年の成果は、中国、台湾、アメリカ、ブラジル、イタリア、ルーマニアなど世界に広がっている。偉大!