平成25年11月19日(No6179) 八丁堀商圏復活の兆し
八丁堀商圏復活の兆し
例年11月17日から20日まで八丁堀界隈は胡子講で賑わうが、今年の繁盛ぶりはどうだろうか。かつて広島市近郊の買い物客の70%超を占めていた八丁堀や紙屋町界隈の賑わいは、この20年で郊外のショッピングセンターに客を奪われ凋落の一途を辿ってきた。八丁堀周辺は熟年者を中心に復活の兆しを見せているが、紙屋町は依然として低下が続く。
バスセンターやアストラムラインがあるにもかかわらず、潜在力はあるが存在感が薄れている。八丁堀周辺は天満屋が撤退したにもかかわらず、パルコなどの新しい業態の店が若者を集めている。老舗百貨店に余裕のある中高年層が戻りつつある。しかし、八丁堀と紙屋町を合わせても30%に届かない。依然として郊外の大型店舗に押され続けている。
アルパークを中心とした西部地域は躍進を続けているが、わが町に近い八木・緑井地区は依然として減り続けている。人口が増えている地区に大型店は出店し、つれて買い物客を集める傾向にある。結構賑わっているように見えるが、統計は厳しい。広島駅周辺は福屋百貨店、駅ビルの専門店も伸びている。マンションも増加傾向にあり、新しい拠点になり得る。
お金を使えるのは中高年層と若者世代。この層をどう惹きつけるかがこれからの課題になる。高齢者はお金や資産を持っているが、つましい世代だけに遠くにまで出かけて買い物をする意欲はない。業態別では百貨店に復活の兆しが見えるが、アベノミクス効果だろうか高額商品が売れ始めている。高齢者は都心に出掛けてまでて買い物をする意欲はない。
胡子講も稲荷さんもかつては子どもたちと出かけていたが、20年を超えて出かけていない。お金を持っている高齢者を活性化させる決め手は何か、新しい業態が求められている。