平成25年11月22日(No6182) 言行一致
言行一致
鍵山秀三郎さんの唱えられる「凡事徹底」は、三つの要素で構成されている。①すべてのものを生かし尽くすこと、②隅々まで行き届くこと、③言うことと行うことが限りなく近いこと。言うはたやすく行なうは難しいが、鍵山さんは言い放しを厳しく戒めておられる。その鍵山さんに巻頭言を書いていただき、このほど「ひたすら まちを 美しく(三)」を上梓。
経済誌などにも話題として取り上げられ、手前味噌であるが出来栄えは悪くない。日々の掃除の実践をまとめたものであるが、言行一致を目指した宣言書ともいえる。行いの一つとして近くのバス停から本社までの約300㍍の歩道を、晴雨にかかわらずごみゼロを目指して毎朝箒で掃く。さらに周辺からエントランスまで水を撒く。お客様を迎える礼儀である。
今週の火曜日、長い間空いていた店舗が、「定食の店」として新規オープンした。過疎の地域が人の出入りで賑わうことは大歓迎である。昼食時、夕食時は来客が溢れ、一気に活気が出てきた。その店は二軒隣りで毎朝清掃している歩道の北端にある。開店前はさぞかし周辺をきれいにするだろうと期待した。ところが開店前も当日も二日目も放ったらかしである。
お客様を迎えるために水を打つどころか箒さえ持たない。乱れたまま来店客を迎える。唖然とした。日本一きれいな歩道を維持するため、朝と昼の二回箒を持ち水も撒く。その店の前の歩道を掃くのはたやすいが、いかにも当て付けがましいし、お節介と受け止めかねられない。さりとて歩道の北端だけ汚れているのは「言行不一致」のそしりをまぬかれない。
幸いわが社の朝は早い。汚すなら汚せ! きれいにしてやろうではないか。そのうち気が付いて自分たちできれいにし始めるだろう。「ひたすら まちを 美しく」を実践したい。