平成25年11月29日(No6189) 卒業記念トイレ磨き
卒業記念トイレ磨き
やや時期外れの感はあるが11月27日、広島市立日浦中の「卒業記念トイレ磨き」を行った。学校の方針で授業の一環であり、「PTC」活動も兼ねる。そのため平日の午後という要請があった。同校のトイレ磨き活動は、平成14年度から実施している。15年度で12年の積み重ねとなる。月末の超多忙な時期だけに全社員が参加するのは負担が大きい。
例年なら卒業式直前の2月~3月に行うのだが、受験と気温の関係で変更になったらしい。皮肉にも当日は寒波の襲来で最高気温が6℃という寒さ。創立した30余年前は卒業生が250名もいたが、過疎化と少子化の影響をモロに受け51名に激減した。6グループの編成で行ったが、リーダー不足で地域の仲間3名に応援してもらった。何とかギリギリ。
人数は少ないが生徒らはやる気満々だった。極寒にも拘らず躊躇なく素手素足で便器と向かい合った。少し気合を入れる場面もあったが、いまどきの子どもとしてはめずらしく指示に従った。素直である。保護者らの心尽くしによる熱い豚汁は、冷たい水にしびれた身体を温めてくれた。短い時間だったが子どもらとの交流は、超多忙の日々を癒してくれた。
同校は15年を超えて「アルミ缶を集めて、求めている人に車いすを贈る」運動を続けている。すでに老人施設や病院に80台を超えるプレゼントをしている。また収益金の一部で掃除用具を求め、スポンジ、たわし、洗剤、サウンドメッシュ、ナイロンたわしなどは自前で準備する。実に見事な取組みである。自主自立をベースにした取り組みは賞賛に値する。
同校の地道な掃除活動は掃除の神様・鍵山秀三郎の知るところとなり二度も訪問された。全校生徒への講話の中で「日本一の中学校」と激賞。活動の継続に大きな力を与えられた。