平成25年12月23日(No6213) 「住まいの物語」の成功
「住まいの物語」の成功
横浜の畏友・光田敏昭さんが経営する『夢工房・だいあん』のミニギャラリーをヒントに、二階のお客さまルームを活用して「小粋なギャラリー」を開設した。かねて展開していたオフィスのサロン化作戦の一環である。月に一回、茶話会を兼ねて「住まいの物語」を添えた。予想外にヒットし、毎回満席の繁盛になり、OB施主の新しいファン化に成功した。
「住まいの物語」はフォーラム新聞の一面に連載してる記事の講座化である。内容は住まいのパーツを分解し、日本の建築文化の伝統を紹介するやや硬派の物語。予想を超えて評判が上がり、新聞の記事に先行して12回で一応完結した。目で読むのと耳から理解するのとでは趣が違うのか。ヒットの要因を考えた。メンバーは常連化し、フル参加も多い。
成功の要因を分析したが、確たる結論は出なかった。強いて探せば世話役を務めた岡元さんの顧客管理の素晴らしさであろう。「小粋なギャラリー」+「住まいの物語」の成功は、これからの顧客のフアン化の仕組みを示唆している。リピート客の固定化は今後の営業展開のみならず、地域社会の活性化に役立っている。担当者の人間性と熱意が成功をもたらせた。
①台所、②風呂、③便所、④床の間、⑤屋根、⑥建具、⑦畳、⑧座敷、⑨⑩日本壁、⑪門、⑫窓、それぞれの話は、まさに住まいのリフォームのお勧めである。活動を展開する途中で成功を予感し、入社2年の山田さんに同様の取り組みをしてもらった。さらに1年生の大西さんも続いた。途中経過としては勤続45年と若手社員との差を如実に見せつけている。
しかし、講座の展開は営業活動の他のすべてに勝り、新しい成功を予感させる。一つの成功体験は新たなる展開のキーポイントになる。来年は⑬茶の間、⑭仏壇、⑮縁側へと続く。