平成23年12月9日(No5468) ナベツネ狂乱
ナベツネ狂乱
12月6日の読売新聞13面を使って、読売巨人軍球団取締役会長・渡辺恒雄氏(読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆)のインタビューを中心にした記事が掲載された。巨人軍の前専務取締役で球団代表兼ゼネラルマネージャー・清武英利氏の解任、解職問題で生じた一連のトラブルを、司法の場で解決すべく訴訟に踏み切った経緯をまとめたものだ。
メインの見出しは「清武氏の言動こそ法令違反」サブタイトルが「巨人軍・本社の主張」。内容を読んでみると一呆け老人のたわごととしか思えない。強度の認知症を病んでいると言ったほうが分かりやすい。渡辺氏は最大の販売部数を誇る読売新聞の主筆である。「社会の木鐸」という立場にありながら、己の立場をわきまえない狂気の沙汰ではないか。
渡辺氏の周りには逸脱した行動を戒める人材がいないのだろうか。新聞は社会の公器であり、読者の購読料で成り立っている。それを私した行いは許されるものではない。訴訟の内容は一私企業の人事問題から起きた内紛である。内輪もめを大っぴらにして満天下に恥を晒すこともなかろう。かくして読売新聞は読者を失い、巨人軍はファンに捨てられる。
清武氏に対して一億円の損害賠償を求めているが、開いた口がふさがらない。読売巨人軍名声、信用、ブランドイメージを傷つけたのは、渡辺さん、あなたではありませんか。言論・報道機関の絶対的条件であるコンプライアンスを遵守していないのはあなたですよ。天に向かって唾を吐くようなものだ。権力とはかくも人間を狂気(凶器)に追いやるものか。嗚呼!