平成23年12月17日(No5476)  3S力を磨く

3S力を磨く

会社では「5Sの徹底」を目指しているが、簡単なようで奥が深く道半ばである。「5S」とは整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字をとったもの。目的は職場の環境美化やモラールアップに留まらず、仕事の成果を高めるところにある。特に整理・整頓・清掃の「3S」が大切だが、仕事の出来る社員は身に付けている。以前、鍵山秀三郎さんに教わった。

 

「整理」。モノや仕事を要るものと要らないものに分けて不要なものを捨てること。処分をするときは、そのものが重要かどうかの判断力が求められる。仕事が出来る条件の一つに価値判断力がある。出来る社員は日々の仕事の中で適格な判断をして、不要なモノや仕事を常に処分している。整理が下手でね、と自嘲している間は、仕事力がアップしない。

 

「整頓」。整理して残ったものを使いやすいように、納めること。いつでも誰でも必要なものが必要なときに取り出せること。全社用と個人用の仕分けも大切なこと。事務所や机の中を一度チェックするとよい。その効果は仕事の着手スピードに表れる。着手スピードは段取り力による。モノだけではない。頭の中の整頓も含まれる。情報の処理も同じこと。

 

「清掃」。常に掃除をしてきれいを維持する。職場はそれだけでも気持ちよく働ける。清掃が行き届くと、異常の発見力が高まる。きれいにしておけば、ゴミが落ちているとすぐ気付ける。即座に処理が出来る。現場でも同じ。瑕疵がすぐ発見でき手が打てる。乱れていると気がつきにくい。掃除の仕方を見ていると、その人の仕事力が分かる。私はいずれも落第。

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