平成23年12月18日(No5477) 捨てられるチラシ
捨てられるチラシ
せっかく苦労して作ったチラシでも、お客様の目に触れないうちに捨てられては意味がない。ポストインしていたとき「ゴミが増えます。チラシを入れないで下さい」と張り紙がしてあるポストをよく見掛けた。フォーラム新聞の原稿を書くとき、構成するとき、デザインするとき、いつもそのことばかり考えている。捨てられていると悲しい。
売り込みチラシはすぐ捨てられる。お客様は売り込みを嫌っている。例え欲しいものでも売り込まれて買うのはイヤだ。どうすれば捨てられないチラシになるのだろうか。ただ一点、お客様に有益な情報を提供すること。同じ印刷物でも新聞は読んでから捨てられる。有益な情報はお金を払ってでも求められる。個性がないとどうでもいいということ。
売上を増やしたい、たくさんのお客様に来てもらいたい、すべての会社がそう思っている。その思いが強いだけに、どうしても売り込みチラシになってしまう。そして見てもらえるまでに捨てられる。チラシは個性的か、一方的な押し付けがましいキャッチフレーやネーミングはないか、ターゲットを絞っているか、客観的な事実を伝えているか。条件は多い。
金儲けだけ考えているお店と、お客様を喜ばせたいと考えているお店。どちらが選ばれるか、分かりきっている。お客様第一主義と唱えていても、やっていることは真反対のケースは多い。たかがチラシだとバカにしていると、やがて強烈なしっぺ返しを喰らう。欲が前面に出ているチラシでは、お客様が寄り付かなくなる。小手先の器用さはお客様を失う。