平成26年1月11日(No6232) 周知を集める
周知を集める
くどいようだが消費税増税後の商売の進め方に、もう一つポイントが絞れない。悩んだときはいい加減にしないで第三者に問う。これも一つの智恵だろう。フォーラム新年号の一面に勤続社員の座談会を掲載したが、そのなかにたくさんのヒントが垣間見えていることに気付いた。どんな会社にしたいかという質問に思いの丈を述べている。内容が素晴らしい。
①岡元…お客様が気軽に立寄れる会社。そのなかにたくさんのビジネスチャンスが生まれる。②江原…現場で社員が即座に判断できる会社。スピードの時代。③金本…仕事以外のことでも相談できる会社。お客さまの役に立てば結果的に売れる。④山野…三世代と社員が交流できる会社。子や孫のために拍手を送る。改めてよい社員に恵まれていると実感する。
①はオフィスのサロン化であり、②は仕事の仕組みの改善であり、③は地域との積極的な交流であり、④は竹の子学園の継続である。観念的なスローガンではなく、新しい取り組みの延長線上にある。これまで利益を生まないとされた活動が、ビジネスに大きく貢献する時代。幹部たちは世の中の移り行く様を確実に捉えている。事実として認識する必要がある。
これからは研修などを通じて全社的に物事を見る力を養ってもらう。そして会社経営に関与する場を設ける。そうすれば①自分たちならどうするかという思考になり、わがこととして取り組むようになる。②「これから会社を支えていくのは自分たちである」という自覚が身に付く。③マネージメントのポイントを捉えることが出来るようになる。成果は大きい。
自分の考えたことが会社の経営に反映されると分かれば、確実にモチベーションアップにつながる。活発な議論も展開され、より深まるだろう。衆知を集める。それが幹部の望みだ。