平成26年3月21日(No6301) 届かない出直し市長選
届かない出直し市長選
政党としての日本維新の会を支持している訳ではないが、応援している中田宏議員が所属している政党の選挙だけに「出直し大阪市長選」の行方が気にかかる。自ら仕掛けた選挙の政治的意義はよく分からないが、やり始めたからには初期の目的を達成してほしいと願っている。ところが希望的観測の現実は、どうも裏目に出ているらしい。ニュースもさっぱり。
大阪から届けられる友人の情報によると、街頭演説に有権者が集まらない、耳を傾けない、そっぽを向く人が多いという。力にしている同志の離反も相次いでいるとか。大げさなようだが維新の会そのものの存在価値も問われているという。大阪都構想どころではない。強力なライバルがいないのだから当選は間違いないが、投票率も芳しくないと予測している。
橋下さんは出直し市長選をすることにより、都構想に反対する主要政党との論戦を深め、一気に市民の支持で中央突破を図ろうとした。ところが反対者は市民の批判を覚悟の上で選挙を捨てた。論議しようにも相手が受けてくれなければ、市民も判断しようがない。今のところ正面から勝負しない小汚い反対者の作戦勝ちのように見受けられる。投票率はどうか。
何とも予測しかねるが不在者投票は前回選挙の35%。12枠あるポスター掲示板もただ一枚のみで寒々としており、選挙の無駄遣いを物語っているように見える。投票率の予測さえつかない現状。市選管としてはこれまでの最低投票率28,45%を下回る危機感を募らせている。元市長が得票数27万8914票で信任を得た。それを上回ることが目標とか。
何ともうらぶれた寂しい話だ。28万票を得て信任の恰好がついたとしても、そこから先はいばらの山。大阪都構想など夢の夢。国会に議席を得た日本維新の会も空中分解の危機に晒される。それはそれで新しい道が? 奇跡は起きないか。