平成30年1月21日(№7545) 役に立たない日本の野党
役に立たない日本の野党
安倍一強の自民党に対する不支持率が増しているようだが、何と言っても野党の脆弱さはどうだろうか。「民進党」と「希望の党」が統一会派を作るという話が進んでいたが、破談して「雨降って地固まる」と言う説もある。これで通常国会は立憲民主党が野党第一会派になった。といっても衆院では60名に満たないし、参院では数名でしかない。他の党も縮小中。
自民党では野田聖子氏が秋の党首選に立候補すると息巻いているが、残念ながら支援する議員がいない。石破茂氏は本気になっているようだが立候補できる環境が整うか。岸田さんは出るとも出ないとも明言しない。3年後の政権禅譲を期待しているようだ。あれこれ言う人もあるが、自民党は穏やかだし混乱が起きそうにない。このままだらだらと時間が経つ。
少なくとも野党が政権奪取できる人材と議員の数を確保しなければ、日本の政治は穏やかなうちに腐ってしまう。アベノミクスの「人財育成100年」は深く論議をしないから、前に進まないしオリンピックで「万歳」を繰り返して終わる。立憲民主党は己の道をまっすぐ進み、民進党も希望の党も己の足場をしっかり固め、政権奪取への実力を備えるべきだろう。
解党騒動に揺れた民進党の再生は不可能だという説が多く、己を本家意識とする希望的観測を持ち続ける限り崩壊への道をたどることになる。もうしばらくは自民党1強で人の政治は進むより他はなく、安倍さんには日本のためにまっとうな政治を続けさせる責任がある。何れにしても今の野党の政治能力では日本をダメにする。長い目で成長の過程を見たい。