平成30年1月12日(№7536) 北朝鮮「平昌五輪」参加を承諾
北朝鮮「平昌五輪」参加を承諾
1月9日、2年振りに開催された韓国と北朝鮮の南北協議は、終始、韓国が押しまくられた雰囲気で10時間も掛かった。韓国としては平昌五輪への北朝鮮参加が決まったことが、何にも増して嬉しい。「大きく期待しているわが民族に、新年初の贈り物として価値ある結果を差し上げるのは如何でしょう」「良い贈り物ができるよう努力しましょう」と韓国は笑顔。
北の首席代表は「非核化問題を議論していると韓国が報道しているが、とんでもない話だ。我々の戦略武器は米国を狙ったものだ。誤った声が伝わると、良い成果を上げる妨げになる」と強烈な不満を表明。非核化の議論について尋ねた記者団には「ない」と言い切った。「朝鮮半島の緊張緩和の契機をつくった」と韓国の代表は語った。核放棄への道筋はない。
韓国の会談への狙いは、①平昌五輪の北朝鮮参加。五輪とパラリンピックが成功するよう積極的に協力と決まった。②北朝鮮の非核化。共同報道文には直接言及なし。韓国側の問題提起に北朝鮮が門前払い。③朝鮮半島の緊張緩和。南北が共に努力。④南北関係の改善。南北の対話と協議で解決。⑤南北離散家族の再会事業。共同報道文には直接の記載なし。
へっぴり腰の韓国政府は、性根の入った北朝鮮と対等の議論は出来ない。五輪期間中はかりそめの平和が保たれるだろうが、米国は軍事演習を再開する方針だ。南北会談でどんな話をしたか分からないが、緊張緩和に韓国は全く貢献していない。金正恩代表も核弾頭と弾道ミサイルの実戦配備を支持した。文在寅は日本、米国、中国、北朝鮮にそっぽを向かれた。