平成29年11月29日(№7492) 日馬富士引退へ 白鵬はどうする
日馬富士引退へ 白鵬はどうする
横綱・日馬富士関が現役引退を決意し、11月29日、日本相撲協会へ引退届を提出することになった。表の顔を見る限り惜しい気もするが、暴力をふるって貴の岩を傷つけたことは当然の事だろう。引退勧告をされるよりは自ら引退する道を選んだようだ。同時に相撲界の醜い部分もあからさまに晒し出された。マスコミ報道のいい加減さもあるが、真実は如何。
40回目の幕内優勝を遂げたもう一人の横綱・白鵬はどうなるか。11日目の無様な醜態に横綱審議会は、厳重注意とした。千秋楽の人も無げな振る舞いは、傲慢を通り越している。「協会の膿を出し、日馬富士、貴の岩を土俵に上げる」とは何様の積りでいるのか。己自身が膿ではないのか。横綱とは言え一力士に過ぎないプレーヤーが、責任者の振る舞いをする。
日馬富士の引退は当然のことながら、喧嘩の場に居合わせた白鵬の処し方は納得がいかない。喧嘩を止めもせず、目撃しても報告しない。無法の加担者ではないか。この後相撲界がどのように変革するか分からないが、少なくとも日馬富士に続いて白鵬も引退、騒動を抑えられなかった八角理事長も引責辞任。関係者はマスコミも重大な事態を軽く見すぎている。
張り差し、かち上げ、ダメ出しなどの醜い相撲を取り続けた横綱・白鵬をこれ以上のさばらせることは許されない。日本の相撲道と持ち上げはしないが、これ以上踏みつけられてはたまらない。思い切ってきれいにし、再出発することが望ましい。幸いに元気のいい若手が育ってきた。今回の暴力事件の処理をベースにし、まっとうな相撲界にして欲しいものだ。