平成26年5月2日(No6343) 「五心」の唱和は生かされているか
「五心」の唱和は生かされているか
大阪の経営コンサルタント栩野さんが発行する「AMI通信」で、「五心」の唱和と「ありがとうカード」の強制が高い評価をいただいて気分を良くしていた。ところが精読してみると飛んでもない話で足りないところをたくさん指摘してもらっていることに気づいた。ご指摘のとおりで穴があったら入りたいくらいの自省・自戒のオンパレード。ご指摘のとおり。
毎朝、全員で唱和を続け習慣化しているから、言葉としては身についていると思うが頭と実践のギャップは否めない。折角の唱和を実りあるものにするには、毎日反省することが重要である。例えば日報などに「本日の『五心』反省」という欄を設け、強制的に書かせることでもしないとその場限りの唱和に終わってしまうと危惧。まったく指摘のとおりである。
確かに「素直」「反省」「奉仕」「謙虚」「感謝」の心や行動が目立って変化しているとは思えない。だからと言って唱和だけに終わっている訳ではない。ささやかな変化は実感として受け止めている。毎日違和感なく唱和できるまでの時間、大きな声で唱和できるまでの時間、姿勢を正して唱和できるまでの時間。しかし、照れずにできるのは大きな進歩である。
何かしてもらって心から感謝できるには途方もない時間が掛かり、その思いをカタチにして相手に伝えるには更に時間が掛かる。「ありがとうカード」が溢れないのは、まだ心の修業が足りないから。ともかく続けるしか方法はない。あきらめないこと。それでも言葉だけでは足りないことが分かってきたのか、嬉しいことに少しずつ「カード」が増え始めた。
書いてもらった喜びが理解できるにはもう少し時間が掛かる。してもらって当たり前の世界から抜け出すのは簡単ではない。「してあげた」意識がなくなるまでには、途方もない時間が必要だ。そのときほんとうの「謙虚」が生まれてくる。