平成29年9月8日(№7410) 制裁と圧力では解決しない

制裁と圧力では解決しない

北朝鮮が9月3日水爆実験を行った。爆発の規模は防衛庁の発表では時間の経過と共に、70トン、120トン、160トンと、広島に落とされた原爆の10倍にも評価された。冷たいことをいう男だと思うがロシアのプーチン大統領は、「制裁」や「圧力」では北朝鮮を抑えられないと言い放った。国連の常任理事会でも激論が交わされているが、どうなるか不明。

 

開催中の国連安全保障理事会へ米国は、石油の全面禁輸、北朝鮮の労働者受け入れ禁止、繊維製品の禁輸など提案した。中国やソ連が必ずしも賛成するとは限らない。石油の全面禁輸は北朝鮮の息の根を止めるに等しい措置で、供給源の中国とロシアの強い反発は必至。採決までには米中ロのはげしい水面下の交渉が続くと見られる。しかし、中ロは賛成すまい。

 

金正恩氏や軍を制裁対象に加えたことにより、北朝鮮のさらなる暴発を招く恐れもある。ここまでくると北朝鮮も核爆弾の放棄はすまい。アメリカはどうするのか。悩ましいところである。石油の禁輸は中国が80%を占めている。その気になれば簡単に実行できる。中国の禁輸にはロシアの供給が続く。北朝鮮はこのロシア、中国のある限り不自由はしない。

 

戦争はない。開始後、30分間で韓国の首都ソウルの市民1千万人が通常兵器による攻撃で犠牲にならない方法がない限り、軍事的解決の方法はない。戦争では米国が北朝鮮に勝つだろうが、犠牲が余りにも大きい。何となく風雲急を告げる世論があるが、有効な解決策は見当たらない。密かに斬首作戦を成功させ、うやむやにしてしまうか。脅しは通用しない。

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