平成24年5月22日(No5633) 竹の子学園に障害者を受け入れ
竹の子学園に障害者を受け入れ
オレンジフェスタが成功し一息つく間もなく、翌20日は「竹の子学園・5月塾」。幸い天候に恵まれ、自然体験、農業体験にはベストだった。今年が9期になるが初めて障害者の体験入塾があった。身体の動きと知能に障害がある小学生だが、世知辛い世の中にはこうした活動の受け入れ先はないという。それだけに体験するには並でない勇気が必要だったろう。
朝礼ではそのことを告げ「普通に接して欲しい。ただし思いやりを持って」とお願いした。5月塾はたくさんの農作業を予定していた。田植え、サツマイモ、ゴーヤ、ネギの苗植え、ジャガイモの芽欠き、草取りなど。一年間で一番忙しい。障害児は人懐っこく誰にでも甘える。誰一人嫌がらずに自然に接してもらえた。あらためて塾生親子の優しさを知った。
母親は入塾を希望しているものの周囲に及ぼす迷惑を考えて辞退の申し出をした。世話人や保護者の暗黙の了解を察知し、心遣いをしないで親子が楽しく体験して欲しいと勧めた。母親は限りなく優しい。同伴した弟の世話焼きも嬉しい。傷害の有無にかかわらず、同じ人間であることに違いはない。問題が起きればそのとき前向きに対処すればこと足りる。
すべての子どもが平等に参加し、体験できるベースを整えることは主宰者の責任でもある。これまで考えもしなかったが、天から大きなチャンスを与えてもらったと快く受け入れた。塾生は11名から16名へ、そして18名になった。新しい賑わいが始まる。特別のメニューは考えていないが、普通に接しながら楽しい親子農業体験塾にしたい。