平成29年7月8日(№7388) 80歳以上の運転免許に数値目標
80歳以上の運転免許に数値目標
7月7日は「七夕様」、「親子農業体験塾」を主宰しているときは、子どもたちと夢の短冊を書いて楽しんだ。もはやその機会は失われた。高齢化が進むほどにたくさんの社会参加の道が阻まれる。今の話題は運転免許証である。80歳になって15年利用した愛用車を手放した。新しい車を購入する予定はない。来年は免許証の切り替え年である。悩みの種になる。
政府の交通対策本部のワーキングチームは、80歳以上の交通事故死者を年間200人以下にする目標を設定した。自動ブレーキなど搭載した「安全運転サポート車」の基準づくりのほか、ハイリスクなドライバーに対し免許の取り消しなど判断する実車試験の導入も検討。80歳以上のドライバーによる事故死者は平均270人で増加を続けている。目標は200人。
免許更新の実車試験ではグループで受けるが、余りの下手さに驚く。認知でない限り不合格にはならないが、凶器を与えるに等しい。年齢で一律に区切った対応は「身体機能の低下などに個人差がある」として不適当になった。身体能力などで限定するのもややこしい。交通の便の良いところに住んでいれば不自由は少ないが、過疎地域などにはどう対策するか。
認知症の判定を厳重にして免許取り消しをする。自動運転車の整備が急がれる。アクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐだけでも大きい。自動ブレーキは少なくとも人身事故を少なくする。運転範囲を限定し、高速道の乗り入れ禁止など有効だ。その反面行政の生活者支援は怠れない。とりあえず私は運転免許証を返納する積りでいる。その思いが続けばよいが。