平成29年7月1日(№7381) 「努力「より「習慣」
「努力「より「習慣」
どんな取るに足りないようなことでも、たやすく目標をクリア出来て連続記録を途切れさせないでいた方が、習慣化する可能性が高くなるという。数十年も前になるがある本で探した言葉に、「私たちの普段の行動の45%は習慣で成り立っている」。その本を眠らず読み終えたとき、その理由が腹の中にすっきりと落ち込み、自分の一生が決まったように思う。
今も畏友とハガキの往来をしているが、動きが元気であったときは一日平均15~20通書いていた。既に21年を超えたが、枚数こそ減ったものの今も続いている。間もなく9万通に届く。その原因は「1日1通、休まず書く」と決めたからだと思う。1日1通書き続けているときに、2通の日も3通の日もあった。1年を過ぎた頃には1日10通になっていた。
同じころ街頭清掃など始めた。目標はたとえ1分でも、毎日続けることにあった。掃除は変化した。毎週土曜日は公園清掃、水曜日は通学路清掃。掃除を始めて27年になるが、毎日は18年を超える。今では会社の大切な活動になっている。「ディリーメッセージ」は7380日を超えるが、これも単純な習慣でしかない。「手洗い」や「うがい」と変わらない。
抵抗の少ない「小さな習慣」であれば、軽い一押しで最も難しい最初のアクションを起こすことが出来る。小さな行いは脳の抵抗を和らげる。小さな行いが積み重なれば、結果として大きな行いになる。どのくらい続ければ習慣になるのかは個人差があると思うが、よほどのことがない限り「努力」より「習慣」の方がやさしい。一旦、身に付けば命の限り続く。