平成26年7月24日(No6426) 「OJT」は機能しているか
「OJT」は機能しているか
わが社の人財育成は相談役が担当する基本研修と社長が行う現場研修の二本立てである。その流れで幹部の「OJT」により成果を上げる仕組みになっている。その方法がいいかどうか、成果を上げているかとなるとこれは別問題である。相互に連携を保ちながら最終的には売り上げや利益に寄与することが望ましい。限られた時間で相当の成果が求められる。
基本研修では相当深く研修しているが、OJTで生かされてこそ価値が生まれる。当たり前のルートでないお客様からの引き合いがあった。担当の山田社員に関係性について訊ねたが知らないということだった。初対面のお客様の契約をいただくには関係性を熟知し、それをフルに生かしてこそ価値がある。成功率が高い。これは営業の基本を外れている。
直属の上司の江原部長に訊ねると「相談カード」に記入してあるとのこと。それだけでは足りない。OJT教育とは遠く離れている。関係性を担当者に理解させ、その活用法を丁寧に教えてこそOJTである。基本がキチンと伝えられてこそ成果が上がる。関係性はと担当者が訊ねてもいいのだが、やはり上司が丁寧にレクチャーするのが筋であり、責任である。
こうした基本中の基本がなおざりにされているのではないか、現場でのチェックが必要である。営業ミーティングなどでなされれば全員の理解が得られる。OJT教育が行き届いてこそ基本研修は生きてくる。プレイングマネージャーであるから自分の仕事が忙しく、OJTがなおざりになるのは理解できるが、それでは上司の責任を全うしていると言い難い。
効率の良い営業活動、若手社員の育成は、すべて上司のOJT教育に掛かっている。心して取り組んで貰いたいものだ。