平成26年7月28日(No6430) 今週の「日々の心得」(前川さんの朝一番!より)
今週の「日々の心得」(前川さんの朝一番!より)
『徳は学力、知力、財力、権力より価値がある』
人生において何が本当に価値があるのかについて、私たちはよく心得ておかなければなりません。
私たちはややもすれば学力や学歴を偏重したり、知識が豊富であることを誇ったり、財力があれば何でも買えると思ったり、権力があれば何でもできると思ったりしてしまう傾向にあります。そして学力、知力、財力、権力の獲得に血眼になった人々によって、社会では激烈な競争が繰り広げられているのです。
もちろん学力や知力、財力、権力が不要だと言っているのではありません。世の中が進歩していくためには、学力や知力を高め、財を築き、必要に応じて権力を行使する必要もあるでしょう。
しかし、いくら学力が高くて知識が豊富でも、人間的に尊敬できない人もいます。苦労して財産を築いても、ひとたび家庭生活に不和が生じれば、幸せを感じることは出来ません。権力を悪用して私腹を肥やす不届き者もいます。
では人生において学力、知力、財力、権力よりも価値のあるものとは何でしょうか。それは『徳』です。徳とは、道徳的な心づかいや行いを積み重ねていくことによって形成される能力であり、『品性』ともいえます。徳を積み、品性が高まれば、学力、知力、財力、権力を世のため人のために有効活用できるようになります。
「『徳』のある人間になりたい」、先ずそう強く願うことから。