平成24年6月24日(No5666) 新宿歌舞伎町清掃
新宿歌舞伎町清掃
10年ほど前になるが広島県警本部長を務めた竹花豊氏が、石原慎太郎東京都知事に招かれて保安担当の副知事に就任された。栄転を記念して都庁周辺の街頭清掃を行ったが、新宿租界と称された歌舞伎町を副都心らしい街にするためきれいにすることを願って始まった。詳しい経緯は知らないが、竹花氏と鍵山秀三郎氏の志の絆による誕生と理解している。
当時は危険いっぱいの街で「命がけ」が大げさでないほどの厳しさだった。警察官に守られてどぶ掃除をした経験もある。毎月第三木曜日の街頭清掃が定着したが、ここが日本かという思いを抱いたことすらある。毎回、全国からカ鍵山氏を慕う多くの「そうじびと」が集い、早朝の5時から歌舞伎町のど真ん中へ飛び込んだ。今では都庁、町内会も積極的に参加。
今回の新人研修では4名がオレンジジャンパー(ご縁に感謝)をまとって汗を流した。前回参加して2年が経過したが、なぜか町全体にタバコの吸殻、ペットボトル、空き缶が無数に散乱していた。新宿東口一帯はボランティアの活躍もあってきれいだが、一歩歌舞伎町に入ると別世界になる。今回は百人超の参加だったが、久し振りに多くの掃除畏友と再会した。
江原文男部長も新人の瀧本麻衣、山田智恵の両名も慣れない棕櫚箒を駆使してメインストリートのグループで活躍。オレンジジャンパーの躍動は嬉しい。日頃続けているだけに、他の初参加とは格段の違いを見せ付けた。多くの人から賞賛をいただいた。鍵山さんに全員との記念撮影にも応じてもらった。1時間後、一瞬に過ぎないだろうが、ゴミ一つない街に生まれ変わった。掃除は心を高揚させ、疲れを癒やしてくれる。