平成22年10月6日(No5039) 苦にならない新幹線旅
苦にならない新幹線旅
「せっかくいろんなところに行くチャンスがあるのに観光ゼロではもったいないですね。ついでに名所を回られたらいいのに」と山本麗子さんからアドバイスされた。この一ヶ月も高松、博多、益田、神戸、東京と休日は全て出張に充てている。そう言われてみると一人でレストランやカフェに行くこともない。名所巡りなどもまったく念頭にない。
最近の出張は「万縁の会」の再生がテーマで、支援者の畏友へお願いばかり。新幹線を利用することが多いが、お目にかかる場所はすべて駅周辺。滞在も東京を除いては2時間半と決めてスケジュールを組んでいる。観光しないのは「もったいない」ように思えるが、私にとっての「もったいない」は時間が全て。乗換え時間も10分以内を基準にしている。
チケットは高齢者割引を利用するから「のぞみ」には乗れない。残念ながら広島・東京間の直通便がなく、新大阪で一度乗り換える。出張したときくらいは美味しいものを食べるように妻から勧められるが、折角の機会だから好物のおにぎり三昧。熱々のおにぎりに勝る食べ物はない。美味しくてしかも安い。3食千円で済む。その上、食べながら用事ができる。
広島駅では「あじろや」。新大阪駅では21番ホームの「おにぎりや」。新横浜駅では「権兵衛」。お気に入りは「塩むすび」で1個百円。東京・広島間の往復8時間はもっとも充実した時間になる。道中は「はがき」「読書」「原稿」などにすべての時間が使える。どんなに睡眠不足でも居眠りすることはない。気分的には現場巡回も東京行きも変わらない。