平成22年10月13日(No5046) 相次ぐスターの死
相次ぐスターの死
滅多に見る機会はないが、たくさんのビデオテープやDVDを持っている。映画・演歌は鶴田浩二、野球は長島茂雄、ゴルフはジャンボ尾崎のものに限っている。DVDはさほど場所をとらないが、ビデオテープは嵩張るから置き場所に困る。青春時代から三人の熱狂的なファンだった。長島あって王はなし、尾崎あって世界の青木も無視。映画俳優は鶴田のみ。
鶴田浩二や高倉健の任侠映画に欠かせない名脇役・池部良さんが敗血症でなくなった。鶴田浩二が癌で横死して20年を超えるが、今も心の中では生きている。池部良主演の「青い山脈」は大ヒットし、多くの若者の血を湧かせた。渋い演技で鶴田を支えた「昭和侠伝シリーズ」は、幸いにも数本のビデオがあり、いつでも会うことが出来る。
「あっぱれ!」「喝!」の名句でファンを楽しませてくれた元日本ハム監督・大沢啓二さんが78歳で亡くなった。胆のうがん。先々週の番組では張本勲さんと掛け合いで「あっぱれ!」「喝!」と気合を入れておられたのに、文字通り急逝で愕然とした。死因は胆のうがんということだが、現代の進んだ医学でも治療は無理だったのか。長島さんの先輩に当たる。
日本のお母さんと称えられた池内淳子さんも、肺腺がんで亡くなられた。76歳の若さ。ついこの間まで照ればドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で、宇津井健の恋人役で夢を見させてくれた。次は自分の番だと思う訳ではないが、青春の心を燃やしてくれた70歳台の相次ぐ死は寂寥感で胸がふさがる。いっぱい。