平成22年10月21日(No5054) 地域一番店のシェア
地域一番店のシェア
AMIのとちのサンから毎週土曜日、商売の戦略や戦術などを分かりやすく解説したリポートが届く。先週は「シェア」の解説が印象に残った。かつて船井総研のコンサルタント養成学校で一緒に学んだ「ランチェスター戦略」のおさらいだ。地域一番シェアはマーケットサイズの26%、圧倒的一番シェアは31%、独占シェアは 42%、二番店は生き残れない。
つまり地域一番店にならないと必ず大手業者か、もしくは勢いのある下位業者に淘汰されるというのだ。その指標となるマーケットサイズの算定が難しい。船井総研では詳細なマーケットサイズ一覧表を持っているが、リフォームの市場は人口一人当たり3万円で計算すれば間違いないと教わった。根拠は分からないが、当たらずといえども遠からずか。
商圏人口は約6万人だから、掛け算するとリフォームの市場規模は18億円になる。26%シェアが地域一番店だから、その地位を確保するには4億6千400万円の売上が必要だ。現在のシェアは1,5番店程度に過ぎない。年間売上高の数値目標は市場規模の26%が正しい。前年対比や損益分岐点の数値はさほど価値がない。生き残れなければすべてパー。
一番店になるためには何が足りないか、何を補強すればよいかが見えてくる。その視点で経営計画を立てれば分かりやすい。菅内閣のように小手先対応では、この厳しい世の中では生き残れない。あほな大臣が国のムダ排除の仕分けで「二番ではなぜいけないのか」といきり立っていたが、一番でなければ社員の幸せは守れない。ノーベル賞もいただけない。