平成22年10月25日(No5058) 新しい玄関の扉が開く
新しい玄関の扉が開く
2010年10月21日、羽田空港が新しい滑走路と国際線ターミナルを開業し、各国への定期便が飛び始めた。定期路線は17で成田空港の91に比べて少ないが、これから日本の表玄関として競い合うことになる。ちなみに韓国の仁川空港は世界の170都市と結ばれ、東アジアのハブ空港として地位を得ている。いつ日か追い越したいものだ。
日本の空港はアジアの玄関たる発想に乏しく、政治家の利権に利用され100に近い地方の玄関が赤字を抱えて苦しんでいる。定期便の飛ばない地方空港はいくらもあり、維持するために多くの血税が投入されている。広島西飛行場はもはや無用の長物になっている。それでもなお東京→広島間の定期便を模索している。血税の垂れ流しはいい加減にして欲しい。
新しい羽田空港はさすがに祝賀ムードいっぱいで、利用客ばかりではなく観光客で溢れている。成田空港や開催空港がどうなるのか分からないが、利便性に有利だからやがて需要が増えるに違いない。おのぼりさんよろしく見学に立寄ったが、同類の人たちで飲食街はどこも行列だった。二階から見下ろす国際カウンターは閑散、まだこれからという雰囲気。
広島空港のアクセスでも新幹線駅から60分掛かるのに、品川から国際線ターミナルまでノンストップの13分。利便性だけは世界一だろう。しかもチェックインカウンターは目の前にある。しかし、ハブ空港として世界の各都市を結ぶには多くの隘路がある。各国の格安チケットの便も急増しているが、実質倒産のJALは果たして再生できるのか疑問。