平成22年11月15日(No5079) 己を追い込む
己を追い込む
11月11日にアサガオは小さな花を8輪咲かせたが、緑色の葉は黄色になった。時間単位で茶色に変わり、縮んで落葉を始めた。自然は無常で容赦がない。無残な姿をさらし続けさせられず、一日で花壇を美しくする責任がある。肩代わりは不可能。毎週金曜日は比較的自由に時間が使える。前後の予定をチェックすると、12日の金曜日しか使えない。
木曜日にパンジーの苗を予定の160株仕入れた。チューリップの球根は傷まないが、パンジーは時間を置くと萎えてくる。一週間も待てない。つまり花壇の整備に使える時間はこの日しかないということ。放置しておけばアサガオの無残な姿が一週間さらされ続ける。腐食土、鶏糞も用意済み。雨でも作業できるように雨具、植え付けの用具も揃えた。
どうしても12日、そして一日で完了しなければ、代わりの時間がないということ。仕事の合い間を縫って助けてくれる社員もあって、結果的には予定時間より早く完了した。深く考えていた訳ではないが、少しずつではなく一気呵成に花壇整備を終えた。計画に曖昧さはあったにせよ、後がないと悟れば無理と分かっていても、人間は何とかなしとげられる。
「一気呵成」術のポイントは、己を現実から逃げられないように追い込むことにありそうだ。加齢による体力の衰えや腰痛などは、その気にさえなれば何とか克服出ることも分かった。しばらくは辛抱しなければならないが、続けるうちに習慣になるだろう。そうすればしめたもの。時間はもっと生み出せ、その分だけ悩みは少なくなる。貴重な一日だった。