平成22年11月25日(No5089) 生涯学習・プラスワンステージの価値
生涯学習・プラスワンステージの価値
難航する国の補正予算が成立しても、疲弊する地方が直ちに活性化する訳ではない。菅内閣の成長戦略が的を射ているとしても、国民が実感するには気の遠くなるほど待たねばならない。いずれにしても手をこまねいているだけでは、何も変わらないのが現実。目先の蝿を追うがごとき小手先の手練手管を当てにするよりも、自ら立ち上がる気概が必要だ。
3年前、熟年者は元気になって欲しいと願ってスタートした「心豊かに生きる人生講座」が、思いがけない展開を見せ「生涯学習・プラスワンステージ」が誕生した。1年半前のことだ。3ヵ月を1期として設定し、現在6期目が進行中である。講師は「人生講座」から自然発生的に生まれ、毎週水曜日に開いているが、やっと4名のレギュラー講師陣が揃った。
定年退職を迎え日々の激務から開放されると、ほっとすると同時に余りある時間の使い方に戸惑う。「金持ち」「知恵持ち」「時間持ち」の熟年世代を存分に生かさなければ、地域は疲弊の一途をたどる。放っておくのはもったいない。すべての人が知的好奇心を持ち合わせている。開花すれば生き甲斐になり、高齢化する地域社会の再生にもつながる。
半田和志さんは上級公務員であったが、定年退職してから肺がんに遭遇し見事に克服した。「人生講座」が社会復帰のスタートになった。その中から生きる活力を見出した。もはや癌と戦った面影はない。「生涯学習・プラスワンステージ」の新しいリーダーとして蘇った。三島清一さん、小山正さん、入川実さんに続いて講師デビュー。新しい価値が生まれた。