平成23年1月9日(No5134)  ポストイン活動リタイアで失ったもの

ポストイン活動リタイアで失ったもの

営業活動の一環として「フォーラム新聞」の発行月(1,4,7,10月)にポストイン活動をしているが、昨年の7月分から周囲の勧めもあってリタイアしている。丁度その頃は腰痛と左足痛で苦しんでいた時期。それを見兼ねてのアドバイスだった。最近になって活動そのものが、営業活動に貢献する利点に加え、己の老化を遅らせる特効薬だったと知った。

 

毎回、800戸程度を担当していた。みんなが嫌がる団地以外が中心で6頁のタブロイド版・上質紙は、200部担ぐと肩に食い込むほど。重いのが辛い程度で他はプラスばかり。最近、階段を上がるとき膝を伸ばすと「こむら」に張りを覚え、足首が柔軟性を失っている。何故? 原因を辿るとポストインの歩き方が通常生活には不要、足の衰えに気付かされた。

 

踵から踏み出し、親指の付け根で蹴る瞬間に体重を移動する。階段は爪先で上がる。腰骨を立て背筋を伸ばす。この繰り返しが衰えを防いでいた。身体だけではない。多くのお客様に接する時間、商圏を歩いて需要を察知するアンテナ、混じりけのない思考タイム、四季を肌で感じる感性。余りにも多くを失ってしまった。取り返しのつかないミスだと悔やむ。

 

誰かが肩代わりしていると単純に思い込んでいたが、すべて外注に出されていた。担当者のポストインに比較して、外注の価値は激減する。自らの足で歩いて、自らの目で確かめ、お客様との距離を縮める。オレンジ色のジャンパーが地域を生き生きと躍動する。それが営業活動の基本になる。いくら悔やんでも仕方がないから、次回から増やして必ず復活する。

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