平成29年3月2日(№7260) 眼疲れ
眼疲れ
両眼の白内障を手術して3カ月を経過した。「どうせ長くはもたない」と冷やかされながら、そうだなと実感している。どのようにされたのかよく分からないが、遠くの景色ははっきり見える。目元がやや不自由だが見えないことはない。老眼鏡を掛ければ鮮明に見える。パソコンやスマートホンの過度の使用で「疲れ目」は進むばかり。何とかしなければ…。
ところが最近になって高価な目薬が販売され、結構売れているようだ。スマホやパソコン操作が毎日続くことで、疲れ目が回復しない「蓄積疲労」の緩和に重点を置いた高価な目薬が発売された。目の周りの筋肉の疲れ、目の渇きを伴う涙、ブルーライトや紫外線による炎症を和らげる成分をふんだんに入れ、有効成分は12種類に及ぶ。価格も1500円と高い。
かつては「すっきり感」「気持ちよさ」など差し心地が注目される時代が続いた。それが今では効能を重視する方向に傾いている。オフィスや家庭での携帯端末機器の普及が背景にあると見られ、値段が多少高くても、買いたいというニーズは強く、目薬の高価格化や高機能化をもたらしている。薬はいろいろ出ているが、自分の症状に合った薬チェックは難しい。
S製薬は機能別の3種類の薬を発売した。「眼の酷使による筋肉のこり」「感想などによる角膜のダメージ」「涙の減少など加齢によるトラブル」など想定した薬品で、配合した成分がそれぞれ異なる。選択肢の広がった目薬は結構だが、症状に会った薬を選ぶのに戸惑う。目薬の売り上げは販売価格の改定で大きく伸びている。昨年は485億から500億に成長。