平成23年5月9日(No5254) 先にやるか後やるか
先にやるか後やるか
わがままで横着もの、自分に優しく人に厳しいのが、人間の生来だ。だからたまに自己中の人に出会っても、広い心で恕さなければ世の中は成り立たない。ものごとを先送りしないで「日々完結」を心掛ければ、万事よろしく回るのかといえばそうでもない。どちらにしても「苦」と思えば「苦」になるし、「楽」だと思えば「楽」なる。結果は己の心次第。
嫌なことは先送りにし、明日やる、いつかやるなどと自分を納得させ、楽をした後の何と厳しいことか。あのときに済ませておけばこんなことにはならなかった、後悔することは少なくない。先延ばしの代償は大きい、クレームや売り掛けの回収は先に送るな、嫌なことは即やれと教えられるが、そう出来れば苦はない。何度も決心するが、つい楽な道に走る。
ゆとりの時間を確保するために「日々完結」を実践しているが、時間が余るどころか思いがけず用事が増える。連休前の一週間、時間を余分に作り出そうと「はがき」を書きまくった。160通だからいつもの2倍ペース。これで連休は一安心とホッとしたところへ、連休の合間にまとまって来信があった。結局、今週は140通の発信となった。通常の2倍強。
あれもこれも済ませた明日も、先延ばしした明日もさして変わりはないが、中身は大いに違う。明日のために使う今日の時間と、昨日のために使う今日の時間は、同じように見えるがまったく違う。昨日より成長した自分を見たければ、日々完結の習慣が欠かせない。だらしない自分が恥ずかしくなければ、「なんとかなる」と考えて先送りすれば今は楽できる。