平成23年5月26日(No5271) 役立たずの日本国首相
役立たずの日本国首相
一年に一回の日中韓首脳会議が22日、日本で開かれた。菅直人首相は言うべきことを何も言わず白い歯を見せただけに終わった。尖閣列島、竹島、歯舞色丹など領土に関する懸案がありながら、折角の機会をふいにしてしまった。感謝は感謝、領土問題はまた別のものではないか。へらへら愛想笑いばかりしているから、強かな隣国から舐められ続けている。
菅直人の立場を表紙で擁護しようとするから、次から次へと下らない言い訳事件が起きている。原子力委員会の斑目春樹委員長が政府(統合対策室)の発表に反発し、福山官房副長官に文言の訂正を求めた。「再臨界の危険がある」から「可能性はゼロではない」(福山官房副長官の案)で妥協した。思いつきで動いている菅首相の罪が消えるわけでもないのに…。
細野豪首相補佐官もテレビで「斑目氏自身が再臨界の危険があると言ったと記憶している」と話していたが、実にいい加減な記憶を公表したことになる。こんな体たらくで日本国は立ち行かない。政治空白があったとしても能天気な首相の首を飛ばすのは罪にはならない。無責任なようだが誰でもいいから新風を吹かせてもらいたい。菅直人はもう頑張るな!
産(東電)学(原子力委員会)官(政府)の手の内で「原子の火」を弄ばれてはたまったものではない。言った、言わない、の内紛がニュースになるようでは、いまの内閣には恥知らずと国民から罵られても反論できまい。まだまだ出てくるのだろうが、それで事態がよい方向に進むわけではない。いつの場合も迷惑を蒙るのは、権力を持たない弱い国民だ。