平成29年2月25日(№7255) 仕事の無駄を減らす方法
仕事の無駄を減らす方法
最近残業を減らす法律が審議され、与野党の立場の違いから議論されている。方法はいろいろあるが、原則として仕事が合理化されて残業がなくなればいい。単に法律で縛って残業を減らしたところで具体的に減らす方法を示さなければ、企業としては仕事の仕上がり、企業収益が伴わないと長続きしない。それならどうすればよいか具体的に考えたい。
残業が多いのは仕事が多いよりも、無駄が多いとは考えられないか。わが社ではかれこれ20年、毎日休まず掃除を続けている。掃除は環境整備に役立つ。環境整備とは「整理・整頓を徹底すること」。掃除は続けているが、「仕事の合理化」や「残業ゼロ」に視点を当てていなかった。社屋周辺清掃や公園清掃、それに学校清など。社内清掃も気を配ってている。
全員に掃除をする生活リズムは身に付いたが、「整理・整頓」に目を向けることが弱かったのではないか。社内はもちろんきれいである。玄関も階段も事務所も片付いている。掃除は「拭いたり、掃いたりして、ゴミや埃を取り去ること」の掃除をしては来た。だが「仕事がし易い環境」「仕事のムダ、ムラをなくす」「全員の価値観を揃える」ことになっていない。
全員に本当の掃除の意義を徹底すれば、間違いなく仕事のムラ・ムダはなくなる。当然の帰結として止める社員がいなくなり、いつまでも同じ顔ぶれで働ける。社員を集めるのも良いが、退職をなくして続けてもらう、それが良い会社の条件となる。「ウチは社員が辞めない」。そう威張れるようになればしめたもの。間違いなく会社は楽しく繁栄していく。